REPORT
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ガールズトークから始まる
まちづくり女子会キックオフ
伊勢谷友介さんが女子100人にエールを!
女性のアイデアを地方創生の戦略づくりに活かすため
有田川町は9月27日、有田川という未来vol.2 として
「GIRLS,STAND UP,SPEAK UP,THUMB UP
~ガールズトークからまちづくりがスタートする!」
を田殿小学校で開催しました。

ゲストにリバースプロジェクト代表で俳優の伊勢谷友介さんらを迎え
20~39歳の女性100人で有田川町の未来を考える
ガールズトークを繰り広げました。

そもそもどうして女子会なのか?

有田川町の人口は現在の約27000人から2040年には約8000人に減少すると言われています。一番の原因は子どもを産む世代の20~39歳の女性が町外へ転出し、急激な少子化が進むこと。その世代の女性が暮らして楽しいまちにするため、女性がアイデアを出し、主役になってまちづくりに参画できる場として女子会をつくってはどうかというアイデアがうまれました。

まちづくりに本気で取り組んでくれる仲間を募るために開いた今回のキックオフイベントには、町内を中心に100人の女性が参加してくれました。

「『GIRLS,STAND UP,SPEAK UP,THUMB UP』。女性が立ち上がってアイデアを出して、いいね!と思える有田川町にしよう」と、有田川町・地方創生政策アドバイザー、有井安仁さんの呼びかけで幕を切った女子会。有井さんとポートランド視察を共に行い、意気投合した伊勢谷友介さんがゲストとして登壇し、会場を盛り上げてくれました。

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伊勢谷さん「よりよい世界をつくる側になってほしい」

 伊勢谷友介さんは俳優や映画監督として活躍するかたわら、環境や教育など社会課題に向き合う株式会社リバースプロジェクトの代表を務めています。トークでは「人類が地球に生き残るために、僕が命を使ってしていること」として、同社のプロジェクト事例とともに、私たちがいかに未来を考えずに資源を消費し続けているかを訴えました。

 伊勢谷さんは特に、統計データをわかりやすく視覚化する「インフォグラフィック」の重要性を強調。「有田川町の人口はどう減っているのか?どんな気候変動をしているのか?色んな目線で町のインフォグラフィックを重ねて現状を把握しよう。事実を知ると課題が分かり、活動プランが生まれ、政治にイエスかノーを言えるようにもなる。自分たちの社会の課題を把握して、よりよい世界をつくる側になってほしい」と参加者に呼びかけました。

 続いてマイクを握ったのは、一般社団法人リバースプロジェクトの代表理事として、建築デザインや復興支援に携わる村松一さん。栃木県那須塩原市の再開発、富山県南砺市のエコビレッジ構想といった同社の地方での取り組みを紹介。「まちに何をほしがっているのか市民の声を集め、20年、30年先の未来を住民や自治体と考えてまちづくりしている」と語り、食糧や水を自給できる地方ならではのアドバンテージにもふれました。

 女子を主軸にしたまちづくりには「子どもや孫の未来のためとなると、男性以上に母親になれる女性がパワーを発揮する。女性のたくましさを生かして、まちづくりに新しい流れを生み出してほしい」と村松さん。

 3番目に和歌山市で女子会Jewel’s(ジュエルズ)を主宰する石本ゆりさんが登壇。女子会が女性の活躍を後押ししていることを強調し「自分たちの描く未来への近道になる。アイデアを出して、おしゃれで暮らしやすい町をつくってほしい」とエールを送りました。

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女子100人で2040年の有田川の未来を創造

続いて、参加者は「子どもの頃の夢」や「タイムスリップした2040年の有田川町はどんなおしゃれで楽しい町になっているか」をテーマにグループワークへ。参加者がお菓子とコーヒーを片手に「空き家をゲストハウスにしたい」「耕作放棄地をひまわり畑にしたい」など25年先の町の姿を語り合い、伊勢谷さんらは各テーブルをアドバイスしながら回りました。

有田川町は今後、リバースプロジェクトとも連携しながら女子会づくりを進める計画で、実際にまちづくりへの行動を起こしてくれるメンバーを募集。伊勢谷さんは会の最後に有田川町が連携しているポートランドのまちづくりにもふれ、「ポートランドは市民が何度も話し合いを重ねて検討し、自分たちのほしい企業や店をつくり、自分たちで運営している。結果、全米で最も住みたいまちになり毎年人口も増えている」と市民自治のまちづくりを力説。

参加者へは「やったことがないからを理由に自分の限界を決めないで。仲間を見つけて、愛情の鬼になり、この町の母性となって未来のために行動してほしい。その人の成長を僕が保証します」と激励しました。

参加した女性は「Uターンで戻って来たばかりで、同世代の女性と話す機会がなかったけど、色んなおもしろいことを考えている人と出会えて楽しかった。伊勢谷さんの言葉にパワーを感じた。本気でまちづくりに取り組みたい」、「地方創生の硬い雰囲気だと思っていたけど、女子ばかりで華やかで共感出来る話ばかりだった。有機農業を大学院で勉強しているので、まちづくりに生かしたい」と瞳を輝かせていました。

有田川町では、本気で一緒にまちづくりに取り組んでくれる女性を引き続き募集しています。

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