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「余剰」になったものをどのように活かして
その地域での”豊かな暮らし”をつくるのか。
ポートランドチームとのワークショップから
ヒントを得て住民が発起人として始まった
デザイン合宿のご紹介です。
『地域のための空き家活用を考えてほしい』
今回、ご紹介するプロジェクトは、有田川町民で、有田川女子会 UP Girls代表、そして「ゲストハウスもらいもん」を運営する楠部さんのご相談から始まりました。有田川町で働かれている方の、持ち家が空き家となったことから、町役場に相談があり「まちのためになることに使えないか?」と相談があったとのこと。そこで、これまでに空き家を利活用し、新たな価値づくりを行っていた楠部さんに白羽の矢があたったそう。
そこで、楠部さんは関心の高かったAGWメンバーの田口さんと一緒に、この空き家の掃除や、今回のプログラム案の構成などを、他AGWメンバーやまちごと総研の東さんに相談しつつ、実行案を練っていきました。
その1つに、「町外の方に関わってみてほしい」というアイディアが生まれ、県外からも同プログラム参加者を募ってみることを実践してみました。
京都、大阪でプレイベントを開催!
これまでに、有田川町では「もらいもん」の他にも、Herb+CAFÉ、バグダッドカフェ、Gekkou、いのくち30番地、THIRD CAFEといった、空き家や古民家をリノベーションしたスペースが多く存在していました。こういった、地域資源の利活用を進める人が点在しているのも、有田川の特徴でもあり、魅力でもあると考えました。
一方で、この「空き家問題」は、既にどの地域でも起こってきており、個人にとっても、将来起こりうる共通の問題点でもありました。
そこで、この「空き家活用のアイディアをつくる」ということを、不動産関係、建築設計、デザイン、その他まちづくりや、アイディア出しに関心のある方、有田川町に興味のある方に集まってもらい開催してみてはどうかと、京都と大阪で『プレイベント』と称して開催してみました。
空き家の利活用を『じぶんごと』に。
楠部さんには、両会場に駆けつけて頂き、これまでの自身の経験や有田川町での取組みについてお話し頂きました。また、活用アイディアのヒントを、参加者の中にいた経験者の方からも教えて頂くことがありました。
参加者同士のワークショップを通じて「壁塗りや床張りをやってみたい」「子どもと一緒に作業できたらいい」「定期的に通える機会があると関わりやすそう」「廃材でものをつくってみては?」など、自身がやってみたいことや、企画アイディアがたくさん生まれてきました。
そして、このイベントを通じて、有田川町に関心を持った方が、イベント当日に現地まで訪れて頂き、さらに新しいプランが生まれたり、まちの魅力を再発見していくことが出来ました。後編では、実際に開催されたYOJO DESSIGN CAMPについて、ご紹介していきます。