REPORT
11
住んで分かった暮らしたい街の
ライフスタイルトーク
ポートランドの地域コミュニティ
ポートランド市との様々な交流を経て、
有田川町でも具体的な事業が進んできました。
そうした中で大切になってくるのが
目に見える環境(ハード)が整えられていく中で、
地域の人々(ソフト)がどう盛り上げていくか。
今回は和歌山とポートランドの両方で暮らす経験のある
Jeffrey Houser (ジェフリー・ハウザー)さんをお招きし、
ポートランドにある様々な地域コミュニティがどのように
楽しいまちづくりに関わっているかお話いただきました。

住んで感じたポートランドの魅力って?

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%92

ポートランドに住み始めて4年が過ぎたジェフリーさん。改めて住んでいて感じる街の魅力を4つあげてくださいました。

① フレンドリーな街
初めて街を訪れた時から近隣の人が声をかけてくれて、今でも周りの方々との交流は多いそう。休みの日には周りの人を集めてバーベキューをやることもあるそう。

② 新しいものが次々と生まれる街
住んで数年経った今でも毎週新しいお店や発見が生まれていて、まだまだ行けてない場所もたくさんあるとか。

③ 自然が多い街
住んでいる住宅街の近くはもちろん、ダウンタウン(中心街)にも緑が溢れる公園や道がたくさんあるほか、数時間走れば山や湖など大自然にも触れられるそう。これは和歌山にも似ている所らしいです。

④ ワークライフバランスの取れた街
住んでいる人々がもちろん仕事はしているけれど、仕事終わりや週末の休みには家族との時間や、街のためのボランティア活動などに積極的に取り組んでいて、仕事もプライベートも充実している人が多いそうです。

和歌山県と似ている所はまた違う所はどんなとこ?

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%93

和歌山の九度山で生活をしていたこともあるジェフリーさん。

和歌山とポートランドの似ている所は、自然が豊かで食べ物が美味しい所とのことでした。和歌山では食べるものは違うけど美味しいからついつい食べ過ぎてしまうのだとか。

また異なる点としては街のサイズ感はもちろん、ライフスタイルバランスだそうです。ポートランドでは街での暮らしに憧れて人々が集まり、またそうした人たちが1つのコミュニティに属するのではなく、複数のコミュニティを行き来することで楽しんでいるとのことでした。

どんなコミュニティや人が魅力的な街を作っているの?

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%94

街のコミュニティには、地理的な関わり合いから構成される「縦のコミュニティ」と活動や属性によって構成される「横のコミュニティ」の2種類あって、2つともが充実しているから人が街に関わり易くなるそう。

ジェフリーさん自身も地域の食事会への参加や、自身が会長をしていた団体にて日本で英語教師をする外国人のサポートをしていたとのことでした。

また、そうしたコミュニティが上手く回っているのは、街に住む人たちが自分たちのやりたいことをやっていて、またそうした人たちを互いに受け入れようとする気持ちがあるから。

街の安全も大切だけど、それ以上に個性を尊重しようとすることが街を面白くしているのだとか。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%95

有田川町でも複数のプロジェクトが動き出し、ハード面(見えるもの)が整備されている中で、住んでいる人やその環境(ソフト面:見えないもの)も良いものになれば外の人から見てもより魅力的なまちになるはずです。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%96

最後にジェフリーさんからメッセージを頂きました。

「人はあなたが何をしているかを聞くかもしれないが、本当に大切なことはあなたが何をしたいかということです。他人を気にせずにヘンテコでいてください。クリエイティブでいてください。そうしてあなたがやりたいことをやった時、本当の幸せを感じられるはずです。」

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%97

ポートランドチームのデザインした新しいオレンジカフェのあるALECで、ポートランドのコーヒーとまちで作られた美味しい有田みかん。まちの変化が少しずつ目に見えてきた時だからこそ、変わらずまちにいる私たちが大切にしなければいけないことのヒントをジェフリーさんは教えてくださいました。